このアヴァン・タイトル。そう、トムさんは思ったさ、頭で掴むんよコレ、映画って。 どうせさラストは俺がカッコいいに決まってっからそれはもう仕方ない。 反感買っても仕方ない。だってそのための、ミッション・インポッシブル。 だからこそこのアヴァンタイトル。いいねこの緊張感、グッとしまったところでタイトル。 ポップミュージックで言うとサビの部分を頭にワンフレーズ入れるような、そんな手法。 ただこれによって、劇中、確実にそのシークエンスにいたるわけで、そこまでの 単純なネタバレを冒頭にかます結果になってる事はさて置かれてしまうあたりが ミッション・インポッシブル。 今回トムさんは前回の反省をある程度まで生かして、まず監督をネームバリューで 選ばず自分で育てようとしたところジョー・カーナハンさっくり逃げられ、仕方ないので ドラマで実績のあるエイブラムス監督を抜擢。シナリオも偶然ナイフが落ちててラッキー なものにならないように練りに練った感はビシビシ感じる、そして何よりもフィリップ・ シーモア・ホフマンを敵役に据えた事でなかなか引き締まった映画になってるとは 思った、終盤手前まで。 でもやっぱラスト近辺で思ったんだわな、俺ぶんが足りない、と。俺映画なのに。 そんなんで終わり近辺は俺プロモ+グダグダの頭に気合入れたわりには何の 印象にも残らない幕引き。やっぱいいもの落ちてたしな。あとスパイ映画的な ギミックはちょっとヒドい部分も。ワインひっかけるとかな。 色々さっぴいて考えるとただそんなに悪くないつーか、あっけないフェード・アウトを 除けば不敵すぎるフィリップ・シーモア・ホフマンが輝いてるぶん楽しく見れた。 (2006 08/07) |