監督:M・ナイト・シャマラン
 シックスセンスから数えて6本目。

 もう訓練されたシャマラーの皆さんは気づいてると思いますが、今回のテーマは
「Z級ホラームービー」で、もちろんカテゴライズはいつものコメディです。

 「風が吹いたら桶屋が儲かる」がベースで、ビジュアル的にはフローズンタイムを
少し導入。で、僕が一番近いと感じたのは『アタック・オブ・キラートマト』なわけです。
同映画はトマトがアップになって気味の悪いSEが鳴ると次のシーンで人が死んでいる、
このコメディホラーの名作と同じ要素、風が木々を揺らす映像→人々が狂う、という
低予算映画ばりの演出をやっておきながら無駄に自殺描写に凝るあたりがシャマ先生の
頭のおかしいところで、それがまあ普通にゴアならともかく、ライオンに両腕ちぎられる
のをiPodでストリーミングとか微妙なガジェット&シチュエーションでもうおなか痛い。

 あともろもろの自殺方法が無駄に回りくどいあたりとか、キッズがずばんと撃ち抜かれる
とかここら辺は狙った上でのバッドテイスト。もちろんババアの突然登場も全部故意犯。

 も一つ上級の見方をしてしまうと、『サイン』的な作品テーマのクロスフェードを行ってる
んですがこれが完全に失敗しているようにしか見えないダッサダサなハッピーエンドの
EDロール後で、お約束を入れるあたりとか、本当に完璧としか言えない完成度。

 こう書くと、バカにしてるように思われるかもしれないんですが、僕は本当にこれは
シャマランが狙ってやっていて、それを誰にも打ち明けずに心の中でゲラゲラ笑ってると、
絶対にそう思ってるに違いないと、信じて疑ってません。
気違い且つ天才にしか出来ない所行です。

 電車のシーンで、シャマっぽい人を映して、実は自分は電話の声のほうなんだよー
とかね、もうね、なんなんだよ!わかったよ!アンタ最高だよ!という感じです。

(2006 08/06)

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