監督:ステファン・ヒーレンバーグ
 99年スタートのTVシリーズを映画化。国内ではCSチャンネルで放映。

 これを大きなスクリーンで、しかもリアクションの良い観客層で、そして冒頭の海賊の
シークエンスの前に海賊版撲滅キャンペーンの映像がくっついた事さえも、すべてが
何か奇跡的なタイミングで鑑賞できた感があるので、そこら辺また色々環境が違うと
ニュアンスは変わって来るのかも知れないけど、それでもこれかなり良い作品だと思った。

 ユルめのハイテンション・スラップスティックというくくりがしっくり来る感じで、
とにかくテンポは速くギャグは投げっぱなし、そしていきなり歌い出し、実写パート
のノリノリ具合も異様。とにかくバカの確信犯的シークエンスの応酬が心地よい。

 基本的には「面白い顔」がメインなのでここらへん字幕でも吹替えでも別に問題ない。
とにかくキャラクタが軒並みバッドテイストなのに、さらに怪奇な
深海魚テイストなキャラクタは子供ならわりとトラウマじゃないだろか。
街の人がおかしくなるシークエンスもなかなかホラーで、よくよく考えると
ホラーコメディとしての要素がけっこう多いだけども怖くもハラハラもしないのがすごい。

 なんつかほぼ期待通り。吹替で見たんだけど、長島雄一のプランクトンが完璧で、
ボブの声の松野太紀はじめまったく違和感なし。吹替えスタッフもグッドジョブ。
 
(2006 05/04)

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