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<1998-99>

ファイトクラブ
監督:デビット・フィンチャー
「ブラッド・ピット主演」な作品。でも主役はエドワード・ノートン。

ステキな映画を見ました。

今年はもう「ゴージャス」以外に期待できる作品はねえなあ、
とか思ってたんですが、これはホントに。マジで。いいって。
まず今年一番カッコいいタイトルバック。
モノローグでさかのぼる時間軸。
この時点で粗探しをやめてしまう程カッコ良すぎ。

フィンチャーはやっぱりホントはすごいんだ。とマジ思ったす。
あのスケールの大きいドッキリこと「ゲーム」(ショーン・ペンが野呂圭介)も
見直せばきっとすごいんだ、と血迷うぐらい、この「ファイトクラブ」、良いです。

そしてラストのセリフがとてもよい。阿部ちゃんとは違った意味で。

こんなステキな映画はあんまり見て欲しくありません。
特にこういうのが好きな人には。
救いは、これが大劇場でかかっていて、カップルとか家族連れとかが
間違って見に来ている状態が存在している事です。

上映半ばで次々と席を立っていくのが激的に楽しかった。

(1999 12/22)
ゴジラ2000<ミレニアム>
監督:大河原孝夫
シリーズ23作目。みんながやめて欲しいと思ってるのに続けてる嫌がらせシリーズ。

ひょっとしてものすごい前衛的な作品ではないかと思うのです。
エメリッヒ版をとてもあからさまに念頭に置いて、
ID4もそのまま念頭に置いて、あと新ガメラ3部作も入れて、
どうでしょ見た事あるでしょおもしろいでしょ?って感じ?

面白いわけがあるかボケ

東宝の持つ「ゴジラ」的イメージの堅苦しさが前面に出しながら
ヒット作のニュアンスだけを掠め取ったどうしようもなく悲しい作品。
期待なんかしてなかったんだけどさ。それでもこれはヒドイでしょ。

今回から多用のデジタル合成も、とても巨大感の出るアングルを
演出してるんだけどどうにも粗い。フチが白い。
あと3Dで作ったUFOは5年前レベルのCGで、矢追スペシャルの再現映像
のうほうがひょっとしたらよく出来てるんじゃねえのかと思うシロモノ。
ただ伝統のミニチュア関係はとても精細で素敵なのが唯一の救い。
結局、阿部寛が爆発的に面白いのでそこが見所。

ラストにねえ、ゴジラを目前にして言うセリフがとても最高なんですわ。
阿部ちゃん2000ミレニアムっていう感じ。この人そのものがミレニアム。

で、ちゃんとラストに「ゴジラ2001制作決定! 」でんのよ。
ホントにねえ毎回心から、もうやめて、と思う。

(1999 12/2)
ワイルド・ワイルド・ウェスト
監督:バリー・ソネンフェルド
ウィル・スミスと愉快な仲間達(MIBも作った)の金属的西部劇。

世界観がとてもいい。
南北戦争直後あたりのアメリカ。
そこにスチームパンクな装いのロボ。
とてもワイルドだ。
笑いの要素も、差別、下ネタ、なんでもありでとてもいい。
かなりワイルドだ。
タイトルバックもかなりカッコいい。
ワイルドだ。
なによりウィルスミスよりケネスブラナーがワイルドだ。

そういうワイルドな要素はお腹いっぱいになるほど詰め込んであるんだけど
どうにも話が単調なので見てて飽きてくる。
あとキャラクターの扱い方が適当。
まあ、そういう軽いノリ、にしてもあまりにもまったりとしすぎ。

マイルドマイルドウェスト(これが言いたかったわけではなくて)

(12/18 1999)
WHO AM I?
監督:ジャッキー・チェン
香港製の典型的ジャッキー映画。

いまさらジャッキーについて何を言うまでもないですが、
間違いなく彼は生き神さまです。
今日日の映画で観客が「うあ」という心からの驚嘆を上げるのはILMのCGでもなく
石井輝男の「地獄」でもなくキャサリン・ゼタ=ジョーンズでもなくて、
ジャッキーの魅せる、あんたそれ死ぬで、つーアクションだけなのです。
この作品、「ラッシュ・アワー」の前に制作されたらしいんですが、
あんな普通のアメリカ映画とは比べものにならんくらいジャッキー映画なのです。
ジャッキー映画とわ
・ゴールデンハーベストのロゴ
・中途半端な美女(強い)
悪そう、としか形容のしようのない悪役
高所
・同じカット(痛そうなやつ)を3つのアングルで再現。

などなどあとEDのNGとか、主題歌がジャッキーだとかもう色々あるんですが、
これを全て満たしてるのがこの「WHO AM I?」!
加えて間違った異国文化の解釈も加わって楽しさ爆発!
南アフリカ→オランダという関連性の微塵もみあたらないロケ地も最高!
パンフによればサイを乗り回すシーンはケガをしまくってとても苦労したにもかかわらず
カメラにフィルムが入ってなかったんだって!

ヤバイよ。これのことをきっとミレニアムっていうんだよ。
とりあえず見たら幸せな気分になれるのは保証します。

(11/14 1999)
ホーンティング
監督:ヤン・デ・ボン
「スピード」「ツイスター」の勢いだけのヤンデボンがホラーにチャレンジ。もちろん勢いだけ。

節度のある
ヤン・デ・ボンにいったい何の魅力があるのでしょうか。
絶対に最後は屋敷がふっとんでめでたしめでたし、だと踏んでいたのに。
なんでこんなに普通の映画が作れるようになったのか、不思議でならないのです。
ヤン・デ・ボンとういうのは先天的ヤン・デ・ボンで、これは土に返るまで不変の性質だと
思っていたのに・・・・・・。

というのは火薬の量に関してのみで、
ストーリーとかは至ってヤン・デ・ボンなのでご安心を。

だいぶ前「スピード2 」を見た時に書いた感想の走り書きみたいなのが残ってて、
伏線皆無」と一言だけ。我ながら的をついた四字熟語。
ストーリーはちゃんとあるんですけど、それが全く意味をなさない。
そしてどんどん明らかになる新事実。無理矢理カタルシス。

なんだかとってもヤン・デ・ボン。

それ以上の言葉を探ると、ただただ時間の無駄な様な気がします。

ヤン・デ・ボンはヤン・デ・ボンとして成立しすぎている。

(1999 10/30)
オースティンパワーズ デラックス
監督:ジョイ・ローチ
前作のヒットを受けての第2段。
芸人マイク・マイヤーズ(山寺宏一説アリ)のほぼ一人舞台。
ヘザー・グラハム最高。
なんつーか、それがすべて
確かにもうアホすぎてニヤニヤゲラゲラしまくりなんですけど、
米国圏にさえ生まれていれば、あと200倍は面白いはず。
宣伝コピーは「おバカ」映画なんだけど、これはただのアホ映画です。
しかもちょっと中途半端なアホの人が、徹底的なアホになりそこねた
アホ映画。だからはずしっぷりも逆に笑える。
途中だれ場はあるんだけど、なんとなく。
一つ、面白いなと思ったのは間がとてもコント的っていうかライブ的っていうか
なんか取りあえず回しっぱなしにしといて、面白いとこまで使おう、ていう様な
撮り方したような感じがするカットがなんか多い。だから微妙な間が。なんとなく。

前作のほうが勢い的には好きですけど、今回のも好きです。
とてもくだらないすばらしい作品。客も入ってなかったし完璧

ただ、惜しむべきは、本編上映前に突然ゲリラ上映(通称「魔法学園ルナ)
で上映された藤井隆主演の「フォースティン・パワーズ」が劇的に面白かったため
本編が非常に希薄に見えた事です。

だって新世界で藤井隆を中心に大人数で踊ってんだぜ。
通天閣バックに。

これがわかるのがネイティブの強みだって事を再実感。

(1999 9/25)
マトリクス
監督:ウォッシャウスキー兄弟
前作「バウンド」のオシャレバイオレンスぶりはフェイクだった!ナード臭全開の超大作。

正に映像の革命で、単調なハリウッドの殴る蹴るの2パターンのアクション構造を
根底からくつがえすカンフーアクション。
ジャン・クロード・バンダムの回し蹴りではしゃいでいたあの頃は若かった。
あとはもう、どーですかお客さん、こんな画みたことねーだろ、すげーだろ
俺達映像派最先端なおかつエンタテイメント最強爆発勧善懲悪系、みたいな。
でもストーリーがジョン・カーペンター。
いい意味で。
もし、テンションが上がってたならうーわーカッコいい!イカす!俺もカンフー!アチョー! なんだけど。
ちょーっと大人の目で見たら一回転してひょっとしてこれは哲学的なのではないかと
勘違いしてしまうぐらいアホみたいな話だと。
もちろんいい意味で。
いやさ、ここまで映像が素晴らしいのに話がデジモンアドベンチャーみたいな
そんなギャップがちょっと引っかかっただけです。
パンフがくそデカいのもちょっと引っかかっただけです。

ただ映像に関しては、本当にめちゃくちゃすごい。
CGがどうのこうのとか技術がどうのこうの云々より、
何よりも、このカットをこのアングルからとか、このシーンをこのコマスピードで、とか
そういう部分が全くもって日常の視覚を超越してるから、それを見てるだけでもホント心地いい。
だから猛烈にもう一度見たい、と思うし。
エレベータのドアから炎が溢れ出すところは、たぶんシャイニングへのオマージュなんだろうけど
鳥肌立つぐらいカッコ良かった。

これは見て。ホントに見て。
考えずに、ココロで感じる作品です。アチョー!

(1999 9/8)
少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録
監督:幾原邦彦
前衛TVアニメの劇場版。TV版を再構築。併映は「アキハバラ電脳組」。

あ。これもだ。と。
作家性爆裂作品。
でも、コンセプトはすごい明確で、簡単にいえば「疾走する青春」みたいな。
よくある題材、でもそれをニュアンスのみだけ残して後は徹底的に「見立て」と「薔薇」。

「見立て」というよりも「型」かも知れない。
まあ、言葉はさておきその、なんていうか、絶対の世界観をぶつけてくるその状況は
アニメのフォーマットを踏んでる事も、特別出演の王子様もすべて意図的に、
スクリーンの裏側で予想通りの反応をニヤリニヤリと楽しんでるいようで、
とても心地いいのです。もちろん合唱も。

こういう作品を許す大月プロデューサーはやっぱりすげえと思う。
これと併映に「アキハバラ電脳組」を持ってくるのも悪質でステキ。
これがまたよく出来てんだわ、ピンポイントで。

これもススメない。たぶん「訳わからん」って怒られるから。

(1999 8/25)
アイズ ワイド シャット
監督:スタンリー・キューブリック
巨匠の遺作。トム・クルーズ、ニコール・キッドマン夫妻共演。
話題に事欠かなかった作品。18禁。

ああ。と。何を言おうとこれがキューブリックで、以上でも以下でもなくて。
わかるとかわからないとかでもなくて。
ここに圧倒的な、あえて言うならキューブリック的、が存在してる。そんな感じ。
「的」ではなくてそのものなんだけど。

色使いとか、カメラワークとか、パーツ一つ一つをとって、イカす、と思うのも
まあいいんだけど、トータルとしてここまで作家性が炸裂している作品は
何を置いても素晴らしいもんだと思います。それがバカでも間違いでも。

あまり言葉を重ねても蛇足にしかなりそうにならないんで。
とりあえず、おススメはしません。

(1999 8/21)
ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
監督:ガイ・リッチー
人がたくさん出てくる面白い映画。イヤ、マジで。

名前がガイ・リッチー。リー・チー・ガイ(『不夜城』監督)のアナグラム?
どっちにせよ放送コードを脅かす名前ですね。
ひょっとしたら間違えられて憲法39条で保護されるかも知れません。

さてその既知外監督が撮った作品ですが。
すっかり既知内におさまってて、なーんか今一つモノ足りないというのが正直な感想です。
ハッキリ言って、面白いんです。シナリオがココチ良く集束していくし。
あと、人がいっぱいいっぱいいっぱい出てくるんですよ。
異国の人がたくさん出てくる映画って、途中でだかわかんなくなる事多いんですけど
これはキャラクタ分けが絶妙!まず顔でわかるキャスティング 。
演技は二の次!
でもこれは見事に成功してるなあ、と。
あとは各チーム分けがよく出来てるのもわかりやすい要因なのかなあ。 基本的には誉めるとこしかみつかんないんすよ。
おススメも出来るし。『トレインスポッティング』 とか『ユージュアル・サスペクツ』とか好きなら
もう絶対楽しめると思うし。
ただなんか個人的には、うまくまとまりすぎてて、ダメだ。とか。

バイオレンスに見えるんだけど、意外とほのぼの映画だと思った。
多分この監督きっといい人だと思った。

(1999 8/17)
ライフ・イズ・ビューティフル
監督:ロベルト・ベニーニ
とてもいい話。アカデミーでもなんか賞とった気がする。

ああ、とてもいい映画です。
終わり。

ベニーニがどうにも「NHKイタリア語会話」のジロー・ラモじゃない方の人(名前忘れた)
に似てるなあ、とか。しぐさが。顔は弱体化したニコラス・ケイジ。

それにしても、とてもいい映画です。
終わり。

でも終わり方は好き。

(1999 8/12)
ストリートオブクロコダイル(1986作品)
監督:クエイ兄弟
スティーブとティムの双子。その作品はほとんどが難解(つーか意味不明)。
でも心地よい。

シネ・ヌーヴォ梅田が8月いっぱいで閉館しちゃいます。ホントに残念です。
で、ここでこの作品を見れるっつーのが最後のしあわせ、な感じ。
クエイブラザーズの雰囲気とヌーヴォの空間は異様にマッチしてる様な気がします。
映像と小屋が一体になってる感じでとてもいいなあ、と。

特有の重さを持ったけだるさの映像がでろでろと流れて行く感じと、
東通り商店街の持つ地縛霊的ダークネスがすごいスケールで融合してるように感じたのは
さすがに激しい思い込みだと思うけど、それにしてもなんともいい感じでした。

終了後に後ろの女の子が「全くわけわからん!」
そこそこ興奮気味で憤怒していたのを見て、
ああ、なんて素直ないい子なんだ、その気持ちを忘れちゃダメだ、とかホントに思いました。
だってばさ、わかんないってばさ、わかったフリもできないばさ。
その圧倒的な感じが好きなんですけどね。

(1999 7/29)
ルギア爆誕
監督:湯山邦彦
言わずもがな、ポケットモンスター。ちぢめてポケモン。任天堂再起の直接原動力。

「ピカチュウ探検隊」はけっこう面白いです。
キレイハナが踊るあたりは最高。

で、爆誕。散漫。どうにもちょっと散漫。
なんかメリハリが弱い。
後半「4大怪鳥南海の決戦」みたいな風になってから画はすごいんだけど
もうなんか、テンションだけでわー、みたいな。
スペクタクルではあるんだけど、そこの部分が突出するとカタルシスに欠ける
んではないかと。締めがガン、とこないでその勢いのまま流されてる感じが。

とりあえず散漫。夢の様に散漫。

(7/20 1999)
ブラック・ドッグ
監督:ケビン・フィックス
「ゴースト」のデミ・ムーアの相手役、パトリック・スゥェイジの末路。
涙ナシでは見れません。

まず三番街シネマのバイトが
「客全然おらんやん、絶対おもんないねんて、これ」
と悪態つくのを鑑賞後、エレベータ前でたたずんでる時、後ろから聞こえた。

見てから言え。

「つまんない」という権利は入場料のウチに込められてるので。
で、これ面白いのですよ。ホントに。
まずブラック・ドッグが何なのか全くわからないまま終わる。
矢追純一UFOスペシャルみたいな。
アメリカの都市伝説の一つみたいなもんらしいんですが、
パンフ(買った)見るまでさっぱりわかりません。大阪人ですから。

そして主役のパトリック・スゥェイジがカート・ラッセルに似てる。
悪い人達のボス、レッドがいつも赤いシャツで赤い車に乗っている。
そこら辺は重要ながらも置いといて、ストーリーが、特に中盤が結構練られてて
ホントに面白いんですよ。

でもいくら誉めても誰も見に行かないと思うからやめ。

特に終わりからEDクレジットにかけてのシークエンスは複雑な気分になるし。
今までにない斬新な終り方。地味だけど。

主役の娘トレーシー役の女の子がかわいいんだけど、
パンフレットにクレジットなし

これだから東和の配給する映画はやめられないと思う。

(7/1 1999)
スターウォーズ エピソード1 ファントム・メナス
監督:ジョージ・ルーカス
ブランク長すぎてみんな忘れてたやつ。一番特したのは間違いなくペプシ。
損したのはジャー・ジャー・ビンクス。 そんなに嫌わなくても。

ああ、これが忘れていた活劇映画で、
誰にでも楽しめて、
そのくせ懐が深くて、
期間があけばあくほど”もう一度”の気分にさせて、
見た後かならずジェダイに憧れて、
傘振り回して(心の中で≪ぶぉん≫と効果音)。

なんでもいいからとりあえず見た方がいいと思うなあ。
「混んでる」とか、「俺はあんまりメジャーな映画は好きじゃない」とか、
「激しい映画は歳だから、もう」とか、言ってたらダメ。ダメダメ。

とりあえずナタリー・ポートマンだけでも見ときなさい。

(6/26 1999)
ハムナプトラ
監督:スティーブン・ソマーズ(グリード撮った人)
最高の欠落型エンターティメント。
「ミイラ再生」のリメイクらしいがそんなもの片鱗も見当たらん。

マジ最高。

(6/24 1999)
ヴァイラス
監督:ジョン・ブルーノ
「デスマシーン」の監督。T2に参加してた元キャメロン組。
すなわちもう一つのタイタニック。

・・・・・・・・・デスマシーン2。

でもやっぱりフィルティペットの操る多足は感動的にアクティブなおかつ死の予感。
冒頭に「VIRUS」つー語の訳意などを勝手に入れる当たりが東宝東和。ナイス。

さて、海上で巨大船舶でモンスターに襲われるシリーズ第二弾!
(もちろん一弾目はグリード)
客層のすさみ具合ったらあんたすごいよこれ、後ろで中年夫婦が
「タイタニックとはまた違った感じのやつだわ
とかなんとか言ってますよ、何とかして下さいよ。

そんなおしゃれカップルが選ぶ好きな映画ベスト1作品とは
比べ物にならないぐらい面白いんですよ、
サイボーグ化したサザーランドが。マジで。
「おれが船長だ!」とか長渕よろしく言ってるんですよ。マジで。
そのくせすぐアウトオブスクリーン。あああ素敵。

これって企画会議ん時にきっと「電磁波が生きててビリビリ襲ってくるんだぜ」
とか言ってるんだろうなあ。うらやましいなあ。
それが作品として成立するUSAにリスペクト。

あ、パンフにも"「タイタニック」が「ヴァイラス」を生んだ゜ って書いてあるや。
さすが東和のパンフは斬新な事書くなあ。

(6/19 1999)
マイティージョー
監督:ロン・アンダーウッド
ゴリラ大活躍。「猿人ジョー・ヤング」のリメイク。

造形がリックベイカーで音楽がジェイムズホーナー。
ときて監督がアンダーウッドというすごい作品。
でもB級じゃなくて半A級、大きいゴリラが出てくるだけの映画なのに
2時間以外と退屈なく続いていきます。
とにかく、ゴリラの動きっぷりに感動。
きめ細かい表情まで見せるゴリラの造形に感涙。
一言だけ出演しているハリーハウゼン御大もさぞ満足だと。

でも細かい部分が劇的にバカで最後なんか爆笑オチなんですけど、
気配から察するとまわりは泣いてた様なので世の中よくわかりません。
客層は予想通り荒んだ若年層から中年層まで、ことごとく荒んでました。
たぶん今年一番すさみ具合が激しかった作品になるんではと思います。
パラス2と三番街シネマの一番上はいつもすさんでいる気もしますが。

ゴリラ好きは見たほうがいいです。
あと観覧車が燃えてるのが劇的にカッコいいと思った。

(4/19 1999)
ビッグ・ヒット
監督:カーク・ウォン
製作総指揮がジョン・ウーな快作。あとの人は全然知らないけど。

ああ、なんか面白いんでやんの。
そんなに期待してなかったからかもしれないけど。
ジョン・ウーが製作総指揮だからかどうかは知らないけど
アクションパートが猛烈に心地いい。
それもフェイス/オフでの美学の域のガンアクションとは違って、
これはそれこそポップで。
銃撃戦でのこのリズムを重視しながらも単調を許さないカット割りは
見ててホントに唸りそうになりました。
最後は銃を捨てての格闘アクションにもつれ込むんだけど、
それもかなり心地いい場所を選んでたり。
ああなんかこういうのは今までにないツボを押さえてるなあ、と

詰め込みたいこと全部詰め込みすぎて飽和ぎみであったりも
するんだけど、それはそれで意外と退屈しない。
ハリウッドに対する悪意も多々込められてるし。
特に、不条理ないわゆる「復活」要素にきちんと後から言い訳が
なされているのが最高だなあ、と。バカ要素なんだけど。
ここんとこは是非見て確認して欲しいなあ。マジで。

今年は「ビッグ」の年なんだなあ、とか思った。

(2/5 1999)
ロスト・イン・スペース
監督:スティーブ・ホプキンス
「宇宙家族ロビンソン」のリメイク。ヘザー・グラハムも出てるので是非見ろ。

わーい、ゲイリー・オールドマンが出てるや。
それだけの理由で見に行ったけど、いつもどおりの最悪の悪役で大安心。
それだけで大満足。
でも割とマヌケな役だったり。最終的にはCGになったり。

宇宙船が発射するシーンがとても爆発しすぎでビビりましたが、
普通に大気圏を突破するにはあれぐらいの勢いがいるんですね、きっと。
なにせNASAがアドバイスしてるんですから。
で、ここはアドバイスの範疇かどうかはわからないですが宇宙グモなる
ステキなクリーチャーが登場します。どっちかってとカニライクなんだけど。
こいつの動きがバグス。そうスターシップにやや匹敵。
そういうところ以外ときちっと作ってます。
あなどりがたし。

もひとつ特筆するならEDがカッコいい。すごく。
曲が全部DJチューン仕様でつながってるのもいい感じ。

本編はなんかまあまあなんだけど、細かいとこでよく出来てる
作品だなあ、とか。
ペニー役のレイシー・シャベールがなんとなくかわいいと思った。

(1/14 1999)
ビッグ・リボウスキ
監督:ジョエル・コーエン
脚本がイーサン・コーエン。「ファーゴ」はブシェミ一人勝ち。

終わった後にこれだけの爽快感が残るのも珍しいなあ、と。
出てくる人はみんなダメで、もうどうしようもなくダメで、
それでも生きていて、ずっと生きている。
そんな事はきっとどうでもよくて、コーエンブラザーズは
本当は人間が嫌いなんだろうなあ、と。
でも外から見るぶんには大好きなんだろうなあ、と。
デフォルメはされてるけど、今、こういう人達世の中にいっぱい
いるからね、ホントに。

映画内映画が始まった瞬間にやられた!最高!と思った。
あとは、最後のサム・エリオットの語りに尽きる。
年明け早々、素晴らしいモノを見た。
もはや今年はこれに勝るモノはないとも思った。

(1/13 1998)
トゥルーマンショー
監督:ピーター・ウィアー
ジム・キャリー主演。覗き見的な人間の悪趣味をスケールでかく展開。
トゥルーマンの視点に立てば、世は全て幻なわけで
なんとも魅惑的な世界なんだろう、と正直に感じました。
逆にトゥルーマンは世の中心でもあったり、人々の動きだけでなく
天候までもがトゥルーマン次第。まあ、見世物にされてはいるんだけど。
本当に本当に人生そのものをおもちゃにされてるトゥルーマンだけど
それの悲惨さを半分ぐらい無視して笑いに変換出来るところがすごい、と。

後半、海に漕ぎ出したトゥルーマンが最終的に行き着くのは
世界の果て。そしてそれは壁。空に似せた壁。
このシーンがあまりに好きで好きで涙でそうになりました。
世の中が、というか自分の考えてる世の中が、嘘ならいいのに、
と思うことは日々ありますが、こういうカタチでハッとやってきたら
それはなんとも素敵な事なんではないかと思うんです。
しかも自分で見つけるってのが重要。
まあ、リアリティは薄いんですけど、とてもいい作品です。
現が夢なところと、ある種一億総屋根裏の散歩者的テイストが乱歩チックとも言える。

(1/1 1999)
ナイトメア・ビフォア・クリスマス
監督:ヘンリー・セリック
パペット・アニメーションの究極系。これでもディズニー作品。
これについて今更何を言うでもないけど、
クリスマスにしかもフィルムでこれを
かけてくれたシネマワイズにリスペクト。
悩めるジャック、静かに煩うサリー、
悪質な無邪気をふりまく3人組、
それらを包む歌と音楽と月と心地よいグロテスクさ。
絶対にビデオじゃだめだって、マジで。
これが本当のメルヘンだ、
とたぶん死ぬまで信じつづけると思う。あと、イースターのウサギがかなりいい。zero
スモール・ソルジャーズ
監督:ジョー・ダンテ
すごいです、CGです。な作品。ILMのプロモーション?
この監督嫌い。
てめえの作品のオマージュ的部分のうすら寒さとか、
音楽の使い方の間違い具合とか、
あらゆる部分がわりと内輪に向きつつ自己顕示的。
目玉クリーチャー
演出的には大嫌いです、で終わっちゃマズいのですね。
問題はCGなんですけどもうすごすぎるので、どこがすごいかよく
わからなくなってしまいました。

だいたいフィギュア達のキャラクターが薄すぎて
全然表に出て来てないあたりがどうにも。
どんなに動いてもこれじゃあ感情移入は出来ません。
初日の昼間にガラガラだったのも納得。
見なくてもいいです。
見ても忘れちゃうだろうし、すぐ。
ビースト・ウォーズ映画版
監督:わすれた。
なんか3本立て。目当ては「メタルス」。アメリカ人が作ってるから。
いくぜ!3本まとめて!
『ビーストウォーズ映画版』
ただの総集編じゃねえか、ボケ。
でも♪をぉーをぉー がドルビーで聞けたのでよし!
『ビーストウォーズセカンド劇場版』
こんなもん劇場でかけるな、ボケ。
あらゆる点で悪い部分満載の作品。
クォークまで分解して、極端な楽観視をしてみても
ここまでダメな映画は見た事ありません。断言。
『ビーストウォーズメタルス』
最高。
この20分弱のために1500円払ったといっても過言ではないのです。
でも、これってどう見てもシリーズ内の一話だけをピックアップして上映した感じ。
新キャラも出てるしちゃんと全話をすごく見たい。
テレ東は放映してくれないんでしょうか。
ストーリーはセンチメンタルラヴストーリーで子供の連れ添いのおかあさんも
ホロリのとてもいい話。あと蟹マニア必見。鍋の季節ですね。
『セカンド』の半分ぐらいの時間なんですけど、内容の良さは2億倍ぐらい上です。

総合すると『セカンド』の40分はスクリーンを使った新種の拷問なので、
それを差し引いてまで『メタルス』を見る価値があるかどうかはあなたの
スパーク次第なのです。
やあ、おいらラットル。
なんかもらったコイン。劇場のおねえさんに手渡しで配られました。
ホントはタランスをもらったんだけどokhraとトレーディング。
後ろの子連れのお母さんが「ママ、コンボイ」との問題発言に爆笑。
ザ・グリード
監督:スティーブン・ソマーズ
俺はB級だ!という監督が自覚の元に作った突進型モンスターパニック。最高。
maneater
ある意味最高。
ねじ式
監督:石井輝男
つげ義春原作。浅野忠信主演。撮影は1週間ぐらいだったとかどっかで読んだ。

原作まったく知らないんで、どうしようかなとか思ってたんですが
思いたったが吉日。忠信くんが見たいので行きました。
そしたらたぶん同じ目当てのおしゃれ女子がいっぱいでうひゃ。
30分前に行ったのにもう並んでやがんの。
そしてオープニングは暗黒舞踏。たぶん普通に育てば面白いと
思えるんだろうけど、個人的には原体験なので「うあっ」と思う。
でも本編にはそんな白塗りとかの動きの怪しい人は出てこなくて、
ひたすら赤い。どれくらい赤いかっていうとV3の仮面ぐらい赤い。
途中黄色くなるんだけど、また赤くなります。
ところで、これR指定じゃないんですな。
絶対R指定だと思うんだけど。
別にいやらしくはないんですけどね、全然。

全体的にはそんなに好きってわけではないんだけど、
台詞まわしとかシーンとかですごく好きな部分はあります。
たぶん見たほうが良いと思う。

(1998 8/10)
シングル・アクション
監督:カルロス・ガラルド
「エル・マリアッチ」の主演の人が勝手に監督した続編。ロドリゲスは無関係。

世界は広いなあと。バカ映画にも色々あるんですよね。
キラートマトみたいに徹底的にバカをやる映画。
エメリッヒみたいにビジュアル徹底重視のバカ。
タランティーノの確信犯的なバカ。
でも、これらは全て後天的なものだと言えます。
世の中いくらがんばったところで生まれながらのバカにかなうはずがないんです。
カルロス・ガラルドその人です。そう、まごうことなき「天然」です。

見てもらうとわかると思うんですが、この「シングル・アクション」、何も考えてないんです。
どうしようもないんです。だから見てて猛烈に面白いんです。
「デスペラード」にはテンポのよさがはじき出す心地よさがあると思うんですが、
この作品にはテンポを全く無視したカオスが魅せる爽快さがあると感じたんです。

本当のバカ映画っていうのはこれのことだと久しぶりに目からウロコ。

(1998 7/30)
アンドロメディア
監督:三池崇史
SPEEDの映画。何故かクリストファー・ドイルが役者で出演。

原作はだいぶ前に読んだんです。
「大竹まことのただいまPCランド」でおなじみの渡辺浩弐さんの原作。
やはり原形をとどめてない。名前ぐらいしかない。
で、見所はドイルです。クリストファーの演技がサイケ社長をリリカルに演じております。
あと竹中さんの悪い演技も冴えてます。かなり悪いので。

でも本当のメインはDA PUMP。そうダパンプ。
崖から落ちても笑ってるんだわ。しかも歌ってるんだわ。
あのシーンはきっと永久に映画史に残ると思うのです。
少なくともあれ見た人間の記憶にはトラウマとしてバッチリインプット!

それはともかく、ただのアイドル映画じゃなくて構図とかセットとかけっこう
面白いんで、わりとおススメなんだと思うんです。
それにしても三池監督は今年何本作ってんだろうか、謎。
5本ぐらい行きそうな感じするし。

(1998 7/30)
プルガサリ
監督:チョン・ゴンジョ
北朝鮮の怪獣映画。金主席が確か総指揮。日本のスタッフが協力。

よくエメリッヒゴジラと比べられるこの作品ですが、確かに
こっちの方が面白いんです。ただし、笑えるという部分においてですけど。

エメリッヒが不条理バカなのに対してこっちは純粋バカ映画なんですね。
カッコ良く言うとピュアバカなんですよ、ナチュラルバカもおしゃれですね。
まず序盤の斬新なカメラアングル「山羊なめショット」に度肝を抜かれます。
画面の手前にヤギを置いて奥で演技が展開するという今までに無い
ターゲットをヤギマニアに絞ったフレーム。とてもコアなショット。

あとはやたら前半テンポが速かったり、村がセットまるわかりだったり、
おばあさんがこけたり、音楽がマリオペイントで作ったレベル以下だったり、
準主役の村の若者のリーダーみたいな男が平幹二郎に似てたり、もう大変。
様々な笑いのニーズにお応えしてます。

と、思いきや特撮パートのレベルが異様に高いんですよ、これが。
ちょっとウロコが落ちるぐらいミニチュア関係の造形のレベルが高い。
だから猛烈にバランスが悪い。

とりあえずストーリーとか敵の作戦とかプルガサリの扱われ方とか
片っ端から変な映画だと思うんです。そういうの好きな人は必見。
モーニングショーはまあまあ空いてました。それでも朝9時半から七割り前後
埋まってるってすごいけど。

(1998 7/24)
ベイビークリシュナ
監督:高岡茂
単館系の作品。ヌーヴォのまわりの人達が作った感じ、個人的に。

コネで潜り込みました。東映の試写室って狭いんだけどなんかいい感じ。
で、東京ではもう上映が終わっちゃってるこの作品なんですけど、
関西は8月後半からのレイトショー公開って事で、この試写会。

ストーリーはネパールのにーちゃんとちょっと気弱なにーちゃんのなんていうか
「心の交流」って言うとなんか違和感あるんだけどそういうものだと思って下さい。
主人公の佐々木役の加藤賢崇さんは確信犯的バカ3DCGアニメ「ビーストウォーズ」
のワスピータ役がへなへなで好きだったんですけど、
今回もなんか独特のテンポでとてもいいんです。
作品自体のさらさらとしたテンポにこの上なくハマってる気がしました。

それとネパール人クリシュナ役のサンジェイ、こいつのインパクトがかなり強い。
手振りを交えたヘリウムばりに軽い喋り方が余韻っていうか後遺症のごとく耳に残ります。
この二人のバランスがすごく面白いんです。
極端でもなく平坦でもないなだらかな抑揚の中でで展開されていくのが
微妙に心地いいなあ、と思いました。

なんか良くわからん事書いてます。
そーいう言葉にならない感じを持ってる作品だと思いますたぶん。
こういうのってなんとなく見逃したら二度と見ない気がしました。
いやもう二度と見ないだろうけど。

(1998 7/21)
GODZILLA
監督:ローランド・エメリッヒ
東宝は自社ぶんには頭が固いクセに、ハリウッドだとなんでもありかい、作品。名作。

初日のオールナイトっで3回見たらさすがに疲れた。っていうか寝てたり。
だからちゃんと見てたのは合計2回。
一緒に行った友達とかはまる2回は寝てたんでわりと一生懸命見てたんだ、
と後から思って自負。でも連続して見る映画じゃないと思います。

なんか疲れます。はっきり言うと飽きます。2回見ても新しい発見が皆無なんです。
その上、考えてもさっぱりわからないんです!
なんで魚?とか
たぶんエメリッヒの心の中にも答えはないから、誰にもわかるはずがないんですけど。
いつもの事なんですけどエメリッヒの映画は「考えるな、感じろ。」な
李小龍先生の御言葉を地で行ってる気がします。
何にも考えてねえんじゃねえのか、とか言っては失礼です。


でもあのEDから推測するに、何も考えてないんでしょう。いい意味で。
酷評くらってるみたいですけど、こういう勢いがある映画大好きです。
とりあえず見るなら劇場で最前列!そうすればきっとナチュラルハイで飛べるはず!
より楽しむためためには、54年版の「ゴジラ」を見とけば楽しめると思います。
序盤だけだけど。

(1998 7/11)