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なんか、もう歌舞伎みたいなモノで、いわゆる一つの型みたいな感じなんですよ。 今回も2話構成で、敵が1話がマフィアで2話が軍を抜けたスナイパー。 もちろん両方ともヘリで倒さないといけないので、なんとしてでもヘリで追います。 このすごいヘリ、AK-1とかいうのは索敵能力とか万能っぽいんですが、 武器が二つしかなくて、一つが波動砲って字幕表示されるんですが、 つってもヤマトの穴から出るやつみたいなのではなくて、 機械を狂わせる電磁波みたいな感じのビームなんです。 これを車に照射して、運転を効かなくして、壁に激突でドーンとか、 ジェットスキーに照射して、運転を効かなくして、倉庫に激突ドーンとか、 いわゆる間接殺人道具です。 んで、もう一つが、ミサイルです。これ、もうわかりやすいぐらいミサイルで 当たったら激しく爆発します。だいたい即死。 どっちにせよ、殺人には変わりがないんですけど、これって警官の仕事なんでしょか。 ミサイルぶつけといて「これじゃ、事情聴取できないな」とか言ってるんですが・・・。 とかいう疑問もさすがに4本目になると、 まあいいや、とか思えるようになってるんですが、これが成長なんでしょうか。 んー、微妙にストーリーとかカットワークとか凝ってる気もするんですが、 気に留めるほどのことでもないので、やっぱヘリさえ飛んでりゃいいのかなあと。 つか、これTVシリーズ全話リリース希望。 見ないけど。 (2002 5/20) |
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ジャケがね、タコが自由の女神にグワーっなんですよ。 もう借りるしかないっしょ。何故かDVDまで出てるんですが、なんとなく 無駄なメイキングとかを見ると涙が止まらなくなると困るので、ビデオで。 で、始まって原題が出るんですが、『OCTPUS2』です。 前作、見てへんがな! と、ちょっと嬉しい大問題が発生。 でも、前作を見てなくても全く問題のないストーリーでした。 っていうかむしろ普通によく出来てるのでちょっと寂しいぐらい。 主人公の、いかにもB級モンスターパニックが似合いそうな哀愁漂う 朴訥ハニーフェイスさんはニューヨークの港湾警察なんですが、 「謎の連続殺人がタコの仕業です」と言った途端、まわりの同僚から変人扱い、 あげく上司からも「休暇を取れ」とか言われる始末。 ただ、後半、ホントに大きなタコなわけで、ざまあみろかと言えばそうでもなく なんとなくそんなのもありかなあ、みたいな柔軟な対応を見せる港湾警察の みなさんの心の器の広さに感動しました。 肝心のタコなんですが、序盤は足だけの出演でまるで足タレ。 全容をあらわした時はCGでした。よく動いてました。 タコさんはモンスターの自覚に欠けるらしく、あんまり人をバクバク食べたり、 首をもいだりしません。上陸もしません。 ただ、最後のほうは訳もなく実は2匹いたりするのでギリギリ合格点です。 自由の女神には登るんですが、実は登りません。 そこら辺自分の目で確かめる必要もあんまりありません。 非常に玄人向けの作品です。 (2002 3/15) |
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たいへんだ!!警察官(コップ)から刑事に出世してるよ! でも中身はまったくいつもと同じのヘリチーム事件簿純情派。 勝手にタイトル変えるなよっ!アルバトロス!! 『ヘリ刑事』って何の語呂合わせにもなってないし。 で、内容はいつものドイツ製作英語吹替え日本語字幕版です。 冒頭、獄中の放火魔の人が脱獄します。 刑務所内で放火犯にジッポを持ち歩くコトを許可してるあたりで、 どう考えても管理側に問題がある気もしますが。 で、脱走した放火魔はヘリコップチームの女の人に恨みがありました。 あとはご想像の通りのストーリー。 ただ、放火魔の人が火炎放射器をかついで街中追っかけまわすのは どうかと思いますが。 また、その放火魔をヘリで追うのもどうかと思いますが。 最終的には火炎放射器のエネルギータンクをヘリの波動砲で 虫眼鏡で紙を焼くごとく、チリチリと狙い撃ちにして、犯人を爆死させます。 いいんでしょうか。まあ、いいか。ヘリ刑事だし。 で、テロップ「ヘリチームの新たな戦いはすでに始まっていた」 このあと、またもや前の話とはまったく関係ない話が展開されます。 で、第二話ですが。発行前のユーロの原版を盗んで、 ユーロへの価値を失墜させ、ドルの値打ちを上げて大金持ち、という 1998年の欧州情勢なんかを小粋に反映させたりしてますが、 いかんせん結局それをヘリで追うだけなので、細かいところは割愛します。 今回は敵のすごい妨害で波動砲が使えません。 あげく、また女の人が捕まったりしてもう大変。 でも敵がよくわからない仲間割れをしてくれたので、なんとかなりました。 おわり。 この話の注目する点は中盤に空港で展開される、 全く緊迫感のない銃撃戦です。これはすごい。 銃撃戦を繰り広げる人々ではなく旅行客が次々とゆっくり倒れる。 そして犯人は弾切れで捕まる。 全編こんな感じ。捜査はだいたいヘリ。 次がないことを切に祈りつつ。 (2001 8/9) |
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そのパペットアニメーションがすごいってのはすごいんですけど、 もっとすごいのが人間コマ撮り。 シュワンクマイエル作品にも随所に見られるんですけど、 ちょっとレベルが違う。 普通の動作も全部コマ撮り。人間の動きが全部コマ撮り。 しかもものすごい微妙に動く。これが、今まで見たことない人間の動きを 発生させていて斬新。人でありながら人でない感触が、とても。 ものすごい大変な撮影なんだろうなあ、と。 だけではなくて、全編に不快要素満載。虫が常に画面内に(もちろんコマ撮り)。 それ人間が踏んだり、食べたり。音がクチャ、とかグチュ、とか。 素晴らしいバッドテイストの最深部だと思います。 主人公のトムが宮沢喜一にそっくりなあたりもステキで。 でも個人的にはキャラクターが意外としっかりしてるわりには 各々のモチベーションが半透明なんで、ちょっと腑に落ちないところが 多々あって消化不良。何か意味があるんだろうけど それが次へとどう繋がってるのかがよくわからない、という感じの。 その部分が意図的だとして、不快、の演出効果だとしたら術中にハマって るわけですが、そこの部分で気分が悪いのもどうかなあ、と思うんですが。 もしくは個人的な読解力が足りないのかも。 などと、色々考えてしまう作品。爽快感みたいなものに激しく欠けます。 (2001 2/22) |
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動物ホラーに置いて、一つのジャンルとしての”大多数”モノというのが あるんです。数は小さいが集まれば脅威、みたいな。『アラクノフォビア』 とか、 『スウォーム』 とか、『大群獣ネズラ』とか、『天と地と』とか、 『101匹わんちゃん大集合』とか。 んでも、だいたい地に足ついたやつが多いんですよ。 なぜかっつーと『鳥』 というヒッチコックの圧倒的な作品がある為、 わりと壁になっちゃってるんではないかと個人的には思うわけです。 で、コウモリを使ったこの作品ですが、非常にヒッチコックを踏襲してよいカタチに 出来上がってます。街を襲うシーンとかはちょっとカッコ良すぎで。 ストーリーは、軍事用に改造したコウモリが逃げちゃったよ大変だよオイ、みたいな 非常に明瞭で簡潔。それでいてきちんと盛り上げて収束していくんで、 何の粗探しも出来んところがツラいところで。 終わり方に非常にB級ホラーに対する愛が見られます。 『スターシップ・トゥルーパーズ』 では大きな蟲にグサっといかれて しまったディナ・メイヤーもコウモリをデニス・リチャーズに見立てて(たぶん。似てるし) ボコボコに してるあたりもステキで楽しめます。 (2001 2/13) |