第1話『ベルリンの壁を超えて』
ルベリがチェスの大会で挑んだプロは、その昔、東西ドイツの時代 東ドイツでチェスの試合中に、その試合相手の妻と西側への亡命を計った強者。 その昔の試合相手が「俺を踏み台にした!」などと復讐に現れる。 妻がさらわれ大ピンチのプロ。 さあ、ヘリの出番だ! まず、チェスプロの関係者が命を狙われます。車に乗ってると、突然操縦が効かない! ヤバい、このまま壁に激突だ!助けて、ヘリコップ! という事態にヘリコップは、車を止めないで、ミサイルで壁を破壊します。 壁はきれいに吹っ飛び、激突は阻止されますが、 車が激しく横転。中から血まみれの関係者が出てきます。 ここでチャーリー、「大成功!」とばかりにしたり顔。 あと関係者その2が狙われるんですが、 とりあえずバスがオリンピック競技場前で激しく爆発するだけで、 助かります。ここのスタッフはとりあえず爆発させたいようです。 ラストに犯人が仕掛けた時限爆弾が爆発寸前!ドキドキパニック! みたいな感じになるんですが、これを発見したチャーリーは、 これを掴んで犯人に向かって投げつけます。 ヘリコップチームに逮捕、という概念はあまりありません。 |
第2話『血塗られた取り引き』(8/26放映)
長官が肝臓移植の手術を受ける。その肝臓を運ぶのはもちろん我らがAK−1。 しかし、何故か無愛想な看護婦が受け取った肝臓は、 何故かフラフした医者に手渡され、そして謎の侵入者に奪われてしまう。 目の前を逃げる侵入者、それを見て「ヘリで追うぞ!」とチャーリー。 走れよ、とか思うが。 そして犯人はバイクで逃走。そしてバイクのまま電車に乗車。 「ダメだ、この先は路線が三つに分かれててもう追えない」と 簡単にあきらめるヘリコップ。激しく職務怠慢。 実はなんか裏の医療組織が順番待ちの臓器移植希望者を 法外な金額で手術してやる的犯罪。ハーゲンがおとりになって失敗して、 でもなんとかなって、ヘリで追って、解決。 ラスト、トラクターで逃走を計った悪医者が波動砲でトラクタのエンジンをやられた際、 トラクタの荷台から馬に乗って逃げたのが、この話の一番おもしろかった部分でした。 また、死んだ犯人の肝臓が長官に移植されることになって、 めでたしめでたし。 |
第3話『ビーナスを追撃』(9/2放映)
ルベリの一方的な色恋話がメイン。 もちろん誰がどう考えようともその予想を裏切らない雛型オチが用意されているのですが。 なんか美術品コレクターの富豪の人が犯罪人を適当に使って、 ローマからボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』を強奪。 あっさり盗まれたのでイタリアの警察は世間の批判が怖くて、 こっそりこれを回収しようとする。 んでイタリアからやってきた美人捜査官にルベリがフォーリンラヴ。 今回の見所は『ヴィーナスの誕生』を筒に入れて輸送してきたあたりです。 油絵をキャンバスからひっぺがしてくるくる巻いて持って来て大丈夫なもんかと。 あとその引っぺがした画布がどうみても 布にカラーコピーした代物にしか見えないのがヘリコップ。 あと新兵器「すごい磁石」と謎の浮浪者が大活躍。 いつもながらに散漫ですが、珍しくそれなりに見れた回。 |
第4話『ドラゴンイヤー』(9/9放映)
中国マフィアが冒頭で救助に来たヘリを強奪、そのヘリを使って 中国系の社長の息子を誘拐。ヘリを使った理由がわからないんですが、 それはこれがヘリコップだからなんでしょう的。 さて、今回、スタッフの方が中国とか日本とかは全部極東なので 詳しい裏付けは適当にしておけばいいか。どうせ日本じゃ放映しないだろうし。 という感じの感覚的東洋描写が多々見受けられて、いやー、楽しい。 マフィアとつながりのある中国拳法道場にチャーリーとルベリが 殴りこむんですが、ルベリが「バーチャル拳法レッスン」とかはじめちゃって、 そのPCに映ってる画面がスト2だとか、もう和み系。 結局そのかいあったかどうかは知りませんがルベリのよくわからないけど すごい飛び蹴りが炸裂して、マフィアの仲間の師範は倒されます。 あと一つ気づいたんですが、ヘリコップチームのヘリでない組、 ジーナとハーゲンの使う車が豪快にベンツなんですが、 これが功を奏してかどうかは知りませんが、この車に道を阻まれたマフィアの車は、 追突して振りきろうとかは絶対にしません。ぶつけたら大変なことになるので。 一話分の制作費とかフッ飛ぶ勢い。たぶん。 そんな感じで今回も解決。未だかつて見たことがないくらい散漫な話でした。 うーん、登場人物も多かったし。 |
第5話『レイヴパレードの死』
(9/16放映)
まずこの話の元ネタは、ベルリンで毎年行われる世界最大規模の 野外テクノレイブ、"ラブ・パレード"なわけなんですが、 まあ部長刑事が岸和田だんじり祭りを取り上げるようなニュアンスだと。 ていうか、そのまま本物のラブパレードの映像を流用していながらも そのカットワークで、まさにその数万人の観衆の中で事件が起こって いるように見せているのはやや感動。 ストーリーは、恋人がラブパレードで薬キめながら踊りすぎて死んだので その復讐でパレードを灰にしてやろうとする火薬に詳しい人が犯人。 その近年のパトリック・スウェイジ調の風貌が哀愁を爆発させる見事な キャスティング。 冒頭が1話と全く似たようなシークエンスで[何かの施設(夜)→侵入者 →警備員が発見(「動くな!」とか言う)→簡単に逃げられる]という 雛型が発動するあたりで少しデジャブしました。 あと何故かルベリに恋人らしき人物が出来てるので、意外とモテること が判明しました。あとテクノ好きも判明。 チャーリーやジーナのそういう部分はあまり描かれないので、 脚本家の感情移入の矛先はルベリなのではないかという疑惑が発生。 最終的にはルベリの夢オチで終わるのではないかと言う危惧も発生。 ハーゲンは相変わらず間抜けで、最後にジーナを殺しかけました。 |
第6話『天国と地獄の間』(9/23放映)
屈指のノンストップアクション話。 冒頭、突然、旅客機のドアが吹っ飛び、機内騒然。そして管制塔に 入る脅迫電話。なんと飛行機にはまだ爆弾が。もちろん金よこせ。 それを解除する為にヘリは爆弾除去の人を載せて旅客機へ 「上空で乗り移るなんて聞いてない」と突然、爆弾処理の人が職場放棄 ルベリが乗り移るハメに。 「彼はメカに精通している」とかそういう理由。うあ簡単。 そして地上では犯人の追跡が毎度ながら二台のベンツにて行われる! 今さら誰も使わない、カメラ連射のステレオタイプ日本人観光団体も 登場!「金だ、金だ」とひたすら言うだけなのがイイ! そうこうしてるウチに犯人を追い詰めたチャーリー、 しかし起爆装置は犯人の手にある。取引を飲んで、 犯人をヘリで国境の外まで送るチャーリー。 しかし、いつまで経っても爆弾を解除するふうがない上に 「長年がんばったのにちょっとミスしただけで俺、クビ。どうよ?」 みたいな愚痴まで聞かされて、俺はタクシー運転手じゃねえとばかりに チャーリーブチ切れ。「あー、ヘリ落としちゃいます」と色々なスイッチ をプチプチ切りだします。ヘリ落ちていきます。 犯人すいません調子に乗りすぎましたとばかりに爆弾解除。 と、同時にルベリも4本のウチの1本、もちろん間違えると爆発、を 切断してたり。 爆弾解除と同時なのであんまり意味がないあたりが微妙。 ともあれルベリは機内でヒーロー。スチュワーデスと恋に落ちる始末。 ルベリ、毎回モテモテです。 ていうか大事件なはずなんですが、この事件を追うのが終始 ヘリコップチームの4人だけというのはドイツの警察は人員不足ですか? あと今回はハーゲンは大声をよく張り上げてた気もします。 |
第7話『ラストショー』 (9/30放映)
なんとルベリが昔バンドを組んでいたことが判明! いやそれはまあどうでもいいんですが。 えーと、落ち目の音楽プロデューサーが再起をかけたバンドを 宣伝するために自作自演の誘拐劇をデッチあげようとしますが、 誘拐の時点でヘリコップチームに邪魔されてしまって頓挫、 「話が違う!」と慌てる雇われ犯人をめんどくさいので銃殺して しまった音楽プロデューサー、嘘を嘘で塗り固めてややこしい 方向へ。あげく、濡れ衣を着せようと思ったライバル経営者から 殺されそうになったり愛人が微妙に色々絡んで来たりで、 とりあえず最後に車が1台爆発します。めでたしめでたし。 この話に出てくるバンド「ナチュラル・ボーン・ヒッピーズ」という とても90年代とは思えないネーミングセンスもどうかと思うんですが、 歌もタラタラしてこんなんが人気出るはずねえよ!とか思ってたんですが、 実在しました→● ごめんなさい。出演してたのも本人達です。 仕事は選んだほうがいいと思います。 今回、ハーゲンは姪がやって来てデレデレしていました。 その姪に何故かルベリがモテてました。 |
第8話『クレオパトラの黄金』(10/7放映)
それなりのスペクタクル話。 エジプトから借りたエジプト展 の目玉、2トンの金で出来た 「クレオパトラの黄金」、もちろん盗まれるわけで、それをヘリで追うわけで。 序盤、犯人グループが像を奪ったあとになぜか、 ヘリコップチームによる妊婦の救出作戦が展開されるんですが、 これが後半の展開に何にも関係してないあたりがスペクタクル。 そして何故か接写が多いので、テンポが緩慢でもそれなりに 緊迫感にあふれるんですが、目が疲れます。 まんまと盗難された大金塊は、運河を渡ってポーランドへと 抜けようと画策。ダミーのトラックにひっかかりつつも、それを 突き止めるヘリ。しかし、船を運転する家族が人質に。 そこで、運河の先にある。船のエレベータみたいなのから 特殊部隊がなんとかするぞ!みたいな作戦発動。 なんとかなりますが、ハーゲンが原因で この運河エレベーターは派手にブっ壊れます。 |
第9話『消えた子供達』 (10/21放映)
未成年誘拐売買組織という非常に重い話を扱った話。 重いのでヘリが終盤ぐらいしか登場しない。 序盤、少女が誘拐されるところから物語がスタート。 と思いきや、いきなりその車をヘリとパトカーが追う展開。 15分で物語が解決するかと匂わせたところで、車は川に転落。 ドライバー、少女ともに保護されるが、少女は意識不明。 運転していた男は「勝手に車に少女が乗ってた」と言い張る。 そして少女が意識を取り戻すことはなかった。 ここでヘリコップチームの怒りゲージがマックス。 しかし容疑者は証拠不充分で釈放。やりきれない展開。 と、ここら辺で美人登場。 この人をジーナのかわりに、と個人的に激しく思う。 妹がさらわれて必死に探しているお姉さんなんですが、 チャーリーに色目使って、容疑者の写真を勝手にパクって 賞金かけるわ、釈放された容疑者をスタンガンでノックアウトして 尋問するわと大活躍! 妹には無事再開するものの、もちろん最後にゃ捕まって大ピンチ! そこでババババとヘリが飛んできて、 子供達&お姉さんを輸送しているトラックの上に着陸。 しかもトラックがベンツ。 まあ、とりあえず主犯がトラックから落ちてそのまま轢かれて死んで解決。 ハーゲンは今回はけっこう怒ってました。 |
第10話『陰謀』 (10/28放映)
やばい。ヘリコップのくせにこんなに面白い話が! とマジで思った名話。たぶん、コレ最初に見たらイメージ違うだろうなあ、と。 冒頭、いきなりチャーリーのベッドシーン&全裸が出たあたりから 今回はちょっと違うな、と色々な意味で思ったりもしたのですが、 まさにその通り、チャーリーとルベリが格納庫に戻ると、 エラい軍人さんが待ってたりするんですが、どうも怪しい。 出向中のハーゲンに連絡しようとすると、突然銃を向けられるチャーリー。 そう格納庫が軍部に偽装した犯罪組織にジャックされてしもたわけです。 で、長官も誘拐され、国際会議から要人を連れ出して来い、とかが要求。 こっからの展開がちょっとしたハリウッドばりの緊迫した出来で、 犯人に悟られないようにこちらの状況を伝えたり、でも伝わらなかったりで もう、溜めとかが素晴らしい。 最後のほうは勢いでたたんでるので、ちょっとありえないことがたくさん ありますが、とりあえず、犯人グループはことごとく射殺されるので その壮絶さでわりと紛らわされます。 良く考えると死人は犯人グループのほうがかなり多い気がしますが。 ハーゲンは一番ぬるま湯に浸かってた気がします。 |
第11話『復讐』 (11/5放映)
これまたちょっとした良く出来たハリウッドっぽいサスペンス。 序盤、AK-1の新装備、超高感度マイクを一般民家を盗聴して テストしているヘリコップチーム。 ヘリで近づいてる時点で盗聴してもバレると思うんですが、それは置いといて もうどう考えてもこの適当な装備が解決に絡んでくるんだろうな、というのは ちょっと賢い小学生の中学年ぐらいでわかる展開。 で、さあ帰ろうと帰路をフラフラ飛んでると、なんか屋上から人が突き落とされ かけてるわけですよ、救助に向かうも時既に遅し、 殺人事件は成立しておりました。 死んだ男の経歴を調べると、建設会社の社員だと判明、 そしてその男の前にもそこの社員の女性が飛び降り自殺で死んでいた・・・ とここから物語が丁寧に山谷あって収束していきます。 途中から犯人はなんとなく解ってきたりもするんですが、 最後がそれなりに壮絶で見入ってしまいました。 皆まで書かないのは、ちょっと話が重いのと あと書いてみたけどあんまり面白く見えなかった おのれの文章力を隠すためです。 ていうか、序盤の超装備はそんなに役立ったわけでもなく、 ヘリいらない気がとてもする話。 ハーゲン?がんばってた。たぶん。 |
第12話『爆発』 (11/12放映)
冒頭、なんとルベリが手品が得意なことが発覚。 しかもコレが伏線になって、クライマックス近辺でルベリが犯人を説得する時に 「俺とアンタには共通点がある。それは手品が得意なことだっ!」 とか言う。そんなこと言われてもなあ、と犯人に感情移入できる仕様。 タイトルが「爆発」なわけで、もうコレは思う存分火薬を使いますよ宣言で どれぐらい爆発するかと言うと、「ベルリンの半分が灰になる」ぐらいの 爆発寸前になります。さすがにそこまではやりませんでしたが。 倒産したガソリンスタンドの元従業員が、その後を買い取った新しい会社の 社長を脅迫とかわりと普通の話。 いつも通りヘリコップチームが地下鉄に逃げられた犯人を見失ったり、 犯人がすぐデーターベースにひっかかったりするのもわりと定石。 良く考えると、この話、終始ハーゲンが出てこないんですが。 なんか代わりに長官が大活躍してるんですが。 |
第13話『強欲』(11/18放映)
ハーゲンが休暇に出ていることが判明。 たぶん役者の方が病気とか事故とかなんだろう、とかそんな感じではないかと。 IMDbを見る限りは死んでないので安心。 というわけで主演の一角が抜けたままの第2シーズン最終話なんですが、 特に大事件もおこらず非常に地味なあたりがとてもステキ。 まず最初に銀行強盗が起こるわけですが、最新防犯設備で固めた大銀行が なんでこうも簡単に、というところあたりから始まって、ちょっと前に銀行の データベースにハッカーが侵入した事実が!とか、そこからハッカー追跡に なるわけですが、このハッカー、若者二人で主食がピザとコーラというとても わかりやすいキャラクタライズで安心します。 しかもルベリがブチ切れで脅迫尋問したこの二人がまったく事件と関係ない あたりも安心します。 次に死んだ犯人が勤めていたカジノが怪しいというコトになるんですが、 まあ、こっから色々あってカジノが犯人グループに占拠されて、さあ大変。 ジーナも長官も人質だ。とか、そんな感じなんですが、チャーリーは とりあえずヘリから飛び降りてビルの窓をブチ破って突入。 何にも考えてない作戦ですが、上手くいきました。 最終回だから誰か死ぬかな、とか思ったんですが、 そんなこと全くありませんでした。 最後はヘリに取り残されたルベリが、「先に一人で帰れ」と言われて 慣れない手つきでAK1を操縦する姿が大きな月を背景に映し出されて幕引。 思うに、この最後は、ルベリが地上でのかりそめの生活を終えて月に帰って 行くという「竹取物語」的エンディングを想起させ、やはりこの物語そのものが ルベリの妄想でしかなかったという夢オチの婉曲的表現ではないのだろうかと 疑ってみたりするだけ無駄です。 |